卒業生Interview
徹底分析。多摩大の志

つねにチャレンジ精神 日本のレジャーを変えていきたい。

profile

2000年3月多摩大学経営情報学部を卒業。当時、開業を控えていたユニバーサル・スタジオ・ジャパン®の運営会社である(株)ユー・エス・ジェイに入社。パーク清掃部門の立ち上げをはじめ、アトラクション管理、チケット販売、入退場管理、アトラクション優先入場券などの戦略立案や商品開発など、パーク全体の業務を経験。現在はオペレーション本部業務管理のアシスタントマネージャーとして導入コスト、運営費、人件費を含めた収益管理など、マネジメント業務全般を担当している。

学生時代に取り組んだこと

将来はテーマパークで働きたいと考えていた私にとって、杉田先生の「余暇マネジメント」ゼミの存在は大きかったですね。このゼミでは、レジャーの基礎や概念をはじめ、なぜ人間にとってレジャーが必要なのか、なぜ人間はレジャーを欲するのかといった根源的なテーマまで学んでいきます。ひとことにレジャーといっても、その括りは広く、スポーツから旅行、文化活動なども含まれます。ゼミにはスノボーについて研究していた同期もいて「競技人口をもっと増やして、冬のスポーツの主役をスノボーに変える」と熱く語っていたのを覚えています。スキー全盛だった当時から先を見越していたわけです。多摩大学には、いろいろな志を持った学生が集まっているから、さまざまな面で刺激を受けましたね。いまでも彼らとの交流は続いています。

社会人になって想うこと

(株)ユー・エス・ジェイでは、テーマパークの立ち上げはもちろん、さまざまな部署を経験したことで、全体を俯瞰的に見られるようになりました。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン®は現在、新しいアトラクションの開業で数字的にもいい結果が出ていますが、好調なときこそ次の手を打っておくべきだと考えています。この会社ではすべてにおいてスピード感と結果が求められます。パーク全体を変えていくことはもちろん、日本のレジャー業界全体に大きな影響を与えていくような仕事をしたいですね。つねにチャレンジし続ける姿勢は、多摩大学で身に付けました。どの授業でも基礎はもちろん、実社会でそれがどのように生かされているのかを学べる実学教育が基本になっているからでしょう。情報学にしても組織論にしても、当時は理解できなかったことが今になって実際の仕事とつながっています。

思い出の一枚

一冊のテーマパークビジネス書との出会い
一冊のテーマパークビジネス書との出会い

中学生の時に叔父の家の書棚で偶然見つけた1冊。この本が私の進む道を指し示しました。テーマパーク経営へのこだわりから、夢のような世界がどのように作られ、運営されているのかを紹介しています。この本と出会ったことでテーマパークは遊びに行く場所から提供する場所に変わりました。今の私の原点です。

コレが私のマストアイテム

大学時代に書いた卒論
大学時代に書いた卒論

テーマは『滞在型レジャーのススメ』でした。大学在学中にテーマパークやテーマリゾートが多くあるアメリカ・フロリダ州に行った際に、日本のレジャーのスタイルが変わる予感がしました。「滞在型テーマパークの時代が日本にも絶対に来る」、そう確信して卒論を書きました。いままさにそれが、現実のものとなったわけです。私にとって卒論はタイムカプセルのような存在。時々、読み返しています。

  ご登場いただいた方々の所属や肩書きなどは取材当時のものです:このインタビューは2014年12月に実施いたしました。

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