卒業生Interview
徹底分析。多摩大の志
ビッグデータの活用を推進するため、市場創造から取り組む

ビッグデータの活用を推進するため、市場創造から取り組む

ヤフー株式会社

データソリューション本部 事業戦略部 マーケティング リーダー

埜口 輝之助さん

経営情報学部

2003年卒業

profile

2003年3月多摩大学経営情報学部卒業後、大手通信企業に入社。その後ネットベンチャー、アパレルブランドにてEC立ち上げ、販促企画に従事。2016年ヤフー株式会社に入社。広告事業を経て、データソリューション事業のマーケティングを担当。

現在の仕事について

当社には検索や各種メディア、Eコマースなどの多様なサービスを通じて、さまざまなビッグデータが蓄積されています。このビッグデータを統計化し外部の企業様や自治体様の消費者理解を深めていただき、商品開発や営業活動の効率化、自治体の政策立案などにつなげる新規事業を2019年10月にスタートしました。私はその新規事業の立ち上げから参加し、現在はマーケティング担当者としてデータソリューション事業の事業認知施策立案やセミナー企画・運営・登壇などを主に行っています。 このデータソリューション事業は当社にとって完全な新規事業だったため、「ゼロから1を生み出す楽しさ」を経験できました。ビッグデータを活用した事業は国内ではまだ馴染みが薄いため、当社のサービスを知っていただくと同時に、市場そのものを創造する必要があります。ビッグデータは様々な価値を創り出す原石であり、その価値をひとりでも多くのお客様に知っていただくだけでなく、データ活用推進してくれる人も増やすため、積極的にイベントなどを開催しています。

学生時代に取り組んだこと

野田稔先生のゼミで組織論について学んだことが印象に残っています。「人が2人以上集まれば組織」という言葉があるほど、組織はどこにでも存在するもの。どうすれば人や組織を活性化できるのか。組織メンバーのモチベーションを上げるにはどうすればいいのか。逆に衰退していく組織にはどのようなきっかけがあるのか。卒業後ビジネスの世界に飛び込む者として、興味がありました。

ゼミでは先生の推薦図書をゼミの仲間と輪読し、各自の研究テーマを決定。先生からコメントをいただくことはもちろん、外部の有識者を招いてお話を伺ったり、学生の発表に対して意見をいただいたりすることも多々ありました。さらに学生の間でも議論を繰り返し、論文の質を上げていきます。文献などからの知識と理論、実際に現場で活躍されている方からのリアルな体験談やノウハウという2方向からのインプットがあり、当時を振り返ると実社会で即戦力になることを求められたゼミでした。

社会人になってからの試練をどのように乗り越えたか

新規事業立ち上げ時は、少人数でのプロジェクトチーム編成や事業開始までの時間的なリミット、売上目標の達成など、さまざまな制約がありました。目的を達成するためにはアタマも時間も使いますし、それだけ負担も大きくなります。マラソンの最後の10kmがいちばんつらいように、事業立ち上げも最後の仕上げがいちばんしんどいもの。そのしんどい時期を乗り越えるために、私はひたすら仕事に没頭し、決められたゴールまでやり切ることに専念しました。また、ビッグデータを活用する自分たちの事業が本当に素晴らしいものであり、社会貢献につながると信じられたことも大きかったです。

また市場を創造していくのに、ピンポイントの領域だけではく社会全体を見渡す俯瞰的な視野が必要だと感じています。私も20代の頃はピンポイントでしか物事を見られませんでしたが、社会人経験を重ねるにつれて、徐々に視野が広がっていきました。視野をひろげるためにも今、大学生の皆さんには在学中に多くの人に会い、多様な体験を積むことをお勧めします。海外旅行、アルバイト、留学、もちろん友人たちと遊ぶことも含め、体験するカテゴリーの種類を増やすことが視野の広がりに直結し、今後のビジネス人生を支えてくれるはずです。

  ご登場いただいた方々の所属や肩書きなどは取材当時のものです:このインタビューは2023年9月に実施いたしました

最新の記事

2019年以前の記事

多摩大学 在学生の方へ

掲載の多摩大学卒業生に個人的にコンタクトをとりたい場合は多摩大学 キャリア支援課にご相談ください。

TOP